地盤環境エンジニアリング株式会社
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原位置浄化

  • 原位置浄化とは、汚染土を掘削して敷地外で処理するのではなく、汚染物質を現地で取り除く浄化技術です。
  • 当社では、原位置浄化工法の中でも、薬剤の注入による原位置分解を数多く手がけています。
  • 原位置分解の対象物質はテトラクロロエチレンなどの塩素化VOC、燃料油、燃料油に含まれるベンゼンなどです。
  • 薬剤注入による原位置浄化は以下のようなメリットがあります。
    • 掘削除去と比較して低コスト
    • 掘削除去が困難な、深度の深い汚染にも対応できる
    • 地上設備が不要であるため、操業中の工場などでも施工が容易
  • 原位置浄化は掘削除去と比較して浄化期間は長くなる(数か月~数年)ので、時間はかかってもよいのでコストを抑えて浄化をおこないたいと考えているお客様に適した工法です。

    バイオレメディエーション

    • 土壌中に存在する微生物の力で汚染物質を分解・浄化する工法です。
    • ベンゼンや油分を分解する能力を持つ、好気的な微生物を活性化させる酸素供給剤と、テトラクロロエチレン等の塩素化VOCの還元脱塩素反応を促進させる水素供給剤があります。
    • 微生物の能力による分解であるため、浄化期間は長くなります。また、高濃度の汚染にはあまり適していません。









    原位置酸化分解

    過硫酸ナトリウム製剤
    • 化学的に汚染物質を分解・浄化する工法です。当社では主に過硫酸ナトリウム製剤を使用しています。
    • 過硫酸ナトリウム製剤が活性化して生じる強い酸化力を持つラジカルの力によって汚染物質を分解します。
    • 原位置酸化分解は、テトラクロロエチレン等の塩素化VOC、ベンゼン、燃料油などに有効です。
    • バイオレメディエーションと比較して高濃度の汚染にも対応でき、効果は早く表れますが、薬剤と汚染物質を確実に接浴させるため、薬剤の注入間隔を密にする必要があり、注入地点が多くなる分、バイオレメディエーションと比較してコストは高くなります。






    薬剤の注入方法

    エア駆動ポンプによる薬剤注入状況
    • 薬剤は、主に以下の二通りの方法で地盤に注入します。
      • 直接注入法
      • 井戸注入法
    • 直接注入法は、噴射孔を備えたインジェクションプローブを、ボーリングロッドの先端に取り付けて地盤に打ち込み、ポンプで薬剤を注入する工法です。薬剤注入のもっとも一般的な方法であり、薬剤を狙った深度に注入する効果が高いです。
    • 井戸注入法は 、薬剤注入用の井戸を設置して、井戸からポンプで薬剤を注入する方法です。井戸内にパッカーを設置して特定の深度に薬剤を注入します。井戸の設置費用が必要ですが、薬剤の再注入が見込まれる場合、直接注入法よりも簡単な作業で施工できる利点があります。